マテリアリティは、なぜ対話を生み、対立も生むのか
同じ「重要性」を語っていても、目指す報告や変化は同じとは限らない。約25年間の制度形成と91件のインタビューから、マテリアリティが担う情報・将来像・関係づくりの役割を読む。
歴史的な質的研究(historical qualitative study)
READING NOTES
開示された情報は、企業の活動や成果について何を伝えているか。
説明、活動、数値の変化を読み分け、判断の根拠を確かめます。
本欄では、原著に沿ってCSR(corporate social responsibility/企業の社会的責任)という用語を使います。実務でいうサステナビリティ経営(sustainability management)と重なる議論を、経営や日々の仕事との関わりから紹介します。
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このテーマに関係するまとめ記事です。複数の論文をつなぎ、実務で確かめたいことを考えます。
マテリアリティを特定しても、仕事や意思決定は自動的には変わりません。6本の論文から、誰の課題を選び、誰が評価の前提に参加し、予算・部門の仕事・指標の運用をどうつなぐかを考えます。
四つの論文を読み合わせ、CEの開示と実践、効率改善と環境便益の違いを、再使用パソコン事業の仮想例から考えます。
企業の説明、実際の活動、物量の変化、環境成果を区別し、開示や指標から何を読み取れるかを考えます。
同じ「重要性」を語っていても、目指す報告や変化は同じとは限らない。約25年間の制度形成と91件のインタビューから、マテリアリティが担う情報・将来像・関係づくりの役割を読む。
歴史的な質的研究(historical qualitative study)
重要課題を点数やマトリクスにまとめるとき、誰の声やどの影響が見えにくくなるのか。44社の報告書の分析から、評価の基準、集計、対話のあり方を問い直す。
報告書の質的内容分析(qualitative content analysis)
二つの重要性を評価する活動は、どこまで経営や日常業務を変えるのか。欧州企業の事例から、関係者の参加や測定・学習と、予算への統合がまだ十分でなかった点を併せて読む。
単一企業の質的事例研究(qualitative case study)
CEを掲げていても、調達、工場、製品設計では進み方が異なります。大企業の上級管理職から得た2,950回答を通じて、取り組みの種類と、開始時期・規模・組織内の広がりを分けて捉える方法を読みます。
大企業の上級管理職から2,950回答を得た国際質問票調査
循環型ビジネスの環境効果を、企業はいつ、どう確かめているのか。29件のインタビューと39件の質問票回答から、測定の知識や結果が設計担当者に届かず、事業の改善に結びつかない問題を考えます。
インタビューと質問票を組み合わせた探索的な質的研究
再利用やリサイクルによる供給を増やしても、新品の生産が同じだけ減るとは限りません。価格や需要の変化で環境効果が小さくなる仕組みから、循環量のKPIと環境成果の関係を考える理論論文です。
経済学と先行研究を結びつけた理論・概念研究
旅客一人当たりの環境負荷が下がっても、循環の実践が変わったとは限りません。空港のCE指数を用いた研究から、総量・原単位・相対評価を読み分ける方法を考えます。
欧州13空港・2019~2023年の公開資料による指標構築、パネル回帰、感度分析
企業の報告書にCEと書かれていても、何を変えたかは見えにくい。1,370件の報告書分析から、言葉、活動、指標をどう読み分けるかを考えます。
97か国・1,367組織のサステナビリティ報告書1,370件を対象とした質的内容分析
廃棄物削減や再生材の利用を始めても、その成果を費用だけで判断していないか。製造業の中小企業12社を調べた研究から、循環の実践と評価指標のつながりを考えます。
イタリアの製造業中小企業12社への半構造化インタビューと公開資料の照合
イタリアの大企業40社の報告書を、CEの基準文書の語彙と比較する研究。文章の類似度を、企業の実践や環境成果とどう結び付けて読むべきかを考えます。
FTSE MIB構成40社の2017〜2022年の英文非財務報告書のテキスト分析と、企業・年固定効果を用いた回帰分析
CE & PERFORMANCE
新しい6本では、企業が何を語り、何を実行し、何を測っているかをたどります。指標を設計することと、実際の改善を確かめることの間に残る課題を考えます。
サーキュラーエコノミー(circular economy:CE)を、資源の再利用だけでなく、組織能力、測定、企業間の役割、事業の不確実性、環境成果から考えます。6本はそれぞれ単独でも読めます。
重要課題を選ぶときの目的や声、指標の選定、現場と作る過程、導入後の運用、組織の変化。6本を順に読み、評価から仕事までのつながりを考えます。
個人の理解・動機、職場の関係、戦略への参加、情報・管理の仕組み、人材マネジメント。11本の扱う単位と研究方法の違いに注目しながら読みます。
各記事では、原著の論点、研究方法と限界、実務・研究への問いを整理しています。専門用語には英語を添え、「原著を読む順番」から論文の該当箇所へ進めます。
「北田の視点」や「書籍・研究とのつながり」では、実務で確かめたい問いと、書籍『サステナビリティ戦略の実装』(北田皓嗣・安藤光展)の関連章や論点との接点を紹介します。原著の知見と解説者の考察を区別し、書籍の事例を論文の理論の検証結果として扱うことはしません。