どうして浸透度,影響度を分析するのか?
社内浸透が組織に与える影響プロセス
– 開示と従業員の意識の乖離のリスク
– 社内浸透施策の有効性の確認
– 組織文化の変化への影響の把握
開示と従業員の意識の乖離のリスク
– サステナビリティの活動は下記の2種類に分かれます。この2つのバランスが崩れたとき(Symbolic > Substantive)、従業員は「偽善」を感じ、組織への信頼や愛着が低下し組織パフォーマンスが低下することが考えられます。
- Symbolic sustainability(象徴的活動): 対外的なアピール、スローガン、トップの美辞麗句。
- Substantive sustainability(実質的活動): 現場の業務プロセス変更、評価制度への組み込み、リソース配分。
社内浸透(態度,共感)と組織パフォーマンスの関係
1.「共感」だけではポジティブな側面しか意識できない。「態度」はポジティブもネガティブも両方含んでおり,負担感や抵抗感についても同時に測定しておく方が望ましい。
2.組織パフォーマンスには,「ロイヤルティ(忠誠心,愛着,信頼)」,「組織市民的行動(チーム内の他の人を手伝う)」,「離職率(静かなる退職とも関連)」などの間接的な側面との関係が,心理学/組織行動論をベースにした研究では指摘されています。
3.特に日本では「自分ごと化」だけでなく,「自分たちごと化」の視点も重要だと考えられます(部署単位のスコア,上司と部下のスコアの関係性など:経験則として周りの70%が変われば同調する)
社内浸透の測定の方法
•認知:知識テスト、e-ラーニング受講率など(すでに多くの企業で実施されているかと思います)
•態度,共感:
1.テキストマイニング(従業員サーベイの自由記述欄や、社内SNS、日報などのテキストデータを分析を機械学習などの手法を使って可視化)
2.サーベイのカテゴリー:.
a.整合性・本気度(「会社は口先だけではないか?」を測る(Symbolic vs Substantive))
b.自分ごと化・効力感(「We(私たち)」か「They(会社)」かを測る:組織同一化)
c.負担感・リソース(「正直きつい」の現実を測る:過負荷(オーバーワーク),解像度)
社内浸透の測定のアウトプットイメージ

1. 「グリーンウォッシュ指数」の算出
•カテゴリーa(整合性)とカテゴリーc(負担感)の比較。
•計算例: (整合性の強さ) − (現場の実感・リソース) = 乖離度(Decoupling Score)
•診断コメント例:
•「広報部や経営企画部は乖離度が『0』に近いですが、営業部では乖離度が『+2.5』と高い水準です。営業現場では『本社が良い格好をするための負担を押し付けられている』と感じています」
2. 「オーナーシップ・マップ」の作成
•カテゴリーb(自分ごと化)を縦軸に取り、全社員の分布をプロット。
•診断コメント例:
「全社員の75%は『会社のこと(They)』と考えていますが、入社3年目以内の若手層に限ると40%が『自分ごと(We)』と捉えています。この層をキーマン(アンバサダー)として任命しましょう
Premium Menu :海外子会社への浸透度
•組織同一化/アイデンティティの問題は,海外子会社の場合には,「逆情報共有(部下から上司,子会社から親会社への情報共有,情報移転)」に影響する可能性が示唆されています。
•グローバル・ガバナンスの要となりうる。「日本の本社はSubstantiveだが、海外拠点がSymbolic(やってるふり)になっているリスク」を可視化
契約形態
•スポット分析1:主として態度,共感
•アウトプット:分析レポート(PDF 20ページ程度)+報告会1回。
•目的: 「御社のに合ったエンゲージメントサーベイのデザインの補助」と「サーベイデータの分析方法の共有」。
•契約:個人での契約 or 大学での受託研究
•スポット分析2:既存のデータの分析
•アウトプット:分析レポート(PDF 10ページ程度から)+報告会1回。
•契約:個人での契約 or 大学での受託研究
•アドバイザリー契約
•内容:社内浸透に関するエンゲージメントサーベイへの伴走
•サステナビリティ委員会や統合報告書制作会議へのオブザーバー参加。
•契約:個人での契約
